初心者向け|MEO対策とSEO対策の違いとは?どちらもやるべき理由を解説
MEO対策, 集客対策
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取材先:
エキテン編集部

・SEO対策とMEO対策の違いを知りたい
・自分がどちらをするべきか分からない
・それぞれのメリット・デメリットや、対策方法を知りたい
そんな方のためにこちらの記事を作成しています。
企業やお店の業種などによって、MEO対策をするべきかSEO対策をするべきか悩んだり、そもそもどのような違いがあるのか分からない方は多くいらっしゃいます。
この記事ではSEO対策とMEO対策の違いを解説し、あなたがどちらの対策をするべきか、またどのように対策を進めるべきかをお伝えします。
最後までお読みいただくと両者の違いが分かり、自分がどちらをおこなうべきかが明確になります。
目次
1.SEO対策とは
2.MEO対策とは
3.SEO対策とMEO対策の違い
3-1.表示される位置の違い
3-2.対象・ターゲットの違い
3-3.対策方法の違い
3-4.難易度の違い
3-5.対策費用の違い
3-6.競合の違い
3-7.効果が出るまでの時間の違い
4.SEO対策とMEO対策のどちらをやるべきか
5.SEO対策のメリット・デメリット
5-1.メリット
5-2.デメリット
6.MEO対策のメリット・デメリット
6-1.メリット
6-2.デメリット
7.SEO対策のやり方
8.MEO対策のやり方
9.まとめ
まず結論からお伝えしますと、こちらの表がMEO対策とSEO対策の違いです。
SEO | MEO | |
目的 | Google などの検索エンジンの検索結果で上位表示する | Google マップの検索結果で上位表示する |
表示位置 | Google などの検索エンジンの検索結果 | ・Google マップの検索結果 ・Google 検索のローカルパック |
対象・ターゲット | 地域に関係なく、特定のキーワードで検索する人 | ・周辺地域にいる人 ・周辺地域でお店を探している人 |
対策方法(例) | ・サイト内部の最適化 ・記事コンテンツの作成 ・被リンク獲得 ・レスポンシブ対応 | ・Google ビジネスプロフィールの登録 ・写真を充実させる ・口コミ集め、返信 ・サイテーション対策 |
難易度 | 高い | 低い |
対策費用 | 月額50,000円程度~ | 月額15,000円程度~ |
競合 | 全国の同業種 | 周辺地域の同業種 |
効果が出るまでの時間 | 3ヶ月~1年程度 | 最短2週間~2ヶ月程度 |
また、どちらの対策を実施するべきかは以下の通りです。
SEO対策:特にオンライン完結型、場所にとらわれないビジネス向け
MEO対策:実店舗がある、地域密着型のビジネス向け
ただし、実店舗や地域密着型のビジネスでもSEO対策をセットでおこなうことで、より集客力は高まります。
では上記の内容を以下でかみ砕いて分かりやすく説明します。
■SEO対策とは
SEO対策とは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と呼ばれるものです。
Google などの検索エンジンで特定のキーワードが検索された際に、対象のページを検索結果の上位に表示させるための対策を指します。
情報を調べる方は検索結果の上位からページを見ていくことが多いため、SEO対策をおこなうことでより多くのページアクセスを集めることができ、結果的に集客につながりやすくなります。
■MEO対策とは
MEO対策とは「Map Engine Optimization」の略で、「マップエンジン最適化」と呼ばれるものです。
Google マップでお店・サービスが検索された際に、自分のお店情報(Google ビジネスプロフィール)を検索結果の上位に表示させるための対策を指します。
またGoogle マップだけではなく、Google 検索にて「地域名」+「ジャンル」で検索すると、検索結果にGoogle マップの情報が表示されることもあります。
マップでお店を探す方は、現在地や生活圏のお店を検索しつつ、上位に表示されているお店の情報を見ることが多いため、MEO対策をすることで来店・利用される可能性がアップします。
ちなみにMEO対策は日本特有の呼称となっており、海外では「ローカルSEO」と呼ばれています。
■SEO対策とMEO対策の違い
SEO | MEO | |
目的 | Google などの検索エンジンの検索結果で上位表示する | Google マップの検索結果で上位表示する |
表示位置 | Google などの検索エンジンの検索結果 | ・Google マップの検索結果 ・Google 検索のローカルパック |
対象・ターゲット | 地域に関係なく、特定のキーワードで検索する人 | ・周辺地域にいる人 ・周辺地域でお店を探している人 |
対策方法(例) | ・サイト内部の最適化 ・記事コンテンツの作成 ・被リンク獲得 ・レスポンシブ対応 | ・Google ビジネスプロフィールの登録 ・写真を充実させる ・口コミ集め、返信 ・サイテーション対策 |
難易度 | 高い | 低い |
対策費用 | 月額50,000円程度~ | 月額15,000円程度~ |
競合 | 全国の同業種 | 周辺地域の同業種 |
効果が出るまでの時間 | 3ヶ月~1年程度 | 最短2週間~2ヶ月程度 |
では、これらのSEO対策とMEO対策の違いについて細かく解説していきます。
|表示される位置の違い
SEO対策 | MEO対策 |
Google などの検索結果 | Google マップの検索結果、Google 検索のローカルパック |
この表示位置については、まずGoogle の検索結果画面がどのような構成になっているのかを知ることが重要です。
以下が「新宿 整体」と検索したときの検索結果画面です。

・広告(Google 広告 / リスティング広告)
・ローカルパック(MEO)
・純粋な検索結果(SEO)
検索結果は主にこのような情報が上から表示されます。
SEO対策で上位表示されると、純粋な検索結果の上位に表示されます。
次にGoogle マップの検索結果画面がこちらです。

MEO対策ではGoogle マップの検索結果の上位に表示させることができますが、上位3つまでに入ると、ローカルパックにも表示されるようになります。
ローカルパックとは、Google で「地域名」+「ジャンル」などで検索した際に地図情報とともに表示される3つの店舗情報です。
この店舗情報には、Google ビジネスプロフィールの情報が反映されます。
|対象・ターゲットの違い
SEO対策 | MEO対策 |
地域に関係なく、特定のキーワードで検索する人 | ・周辺地域にいる人・周辺地域でお店を探している人 |
SEO対策は地域が関係ないため、特定のキーワードで検索する方全体に向けて対策をおこないます。
キーワードによって情報を探しているだけなのか(潜在層)、すでに購入したりサービスを利用をしたいと思っているのか(顕在層)が異なるため、SEOで上位表示されることがすぐに売上などにつながるとは限りません。
一方、MEO対策は検索する地域が明確であるため、その地域でお店やサービスを探している方に向けて対策をおこないます。
どちらかというと、こちらは来店するお店を探している方が多いため、顕在層の方が多い傾向があります。
|対策方法の違い
SEO対策 | MEO対策 |
・サイト内部の最適化 ・記事コンテンツの作成 ・被リンク獲得 ・レスポンシブ対応 | ・Google ビジネスプロフィールの登録・写真を充実させる ・口コミ集め、返信 ・サイテーション対策 |
SEO対策とMEO対策では検索結果の表示位置が異なるため、対策も異なります。
SEO対策では、主にサイト内部の構造的な対策や適切な記事コンテンツの作成などをおこないます。
MEO対策では、Google マップの情報を充実させたり、口コミを集めることなどが挙げられます。
▼サイテーションとは?対策方法はこちら
https://www.successful.ekiten.jp/dian-pu-xiang-kekoramu/meo-citation
|難易度の違い
SEO対策 | MEO対策 |
高い | 低い |
難易度はSEO対策の方が高く、MEO対策の方が比較的低いです。
SEO対策は実施する施策の量が多く、知識や技術力が必要になることもあるため、難易度としては高くなります。
MEO対策は専門的な知識などがなくても、Google ビジネスプロフィールに登録できれば、SEO対策ほどの専門性は必要ありません。
外注する場合でもSEO対策は継続的な保守管理などを必要としますが、MEO対策は最初に外注でしっかり基盤を作れば、あとは自社での運用に移行することも可能です。
|対策費用の違い
SEO対策 | MEO対策 |
月額50,000円程度~ | 月額15,000円程度~ |
費用はSEO対策の方が高く、MEO対策の方が安いです。
前述してきたように、SEO対策は対策方法が多岐にわたることや専門知識が必要な点から、費用が高額になりがちです。
一方MEO対策はサイトの定期的な更新作業などがないため、外注する場合でも費用は抑えることができます。
|競合の違い
SEO対策 | MEO対策 |
全国の同業種 | 周辺地域の同業種 |
SEO対策の場合、地域に関係なく同じキーワードで集客をしようとしている同業種すべてが競合になる可能性があります。
例えば、スポーツショップのECサイトが「サッカーシューズ おすすめ」の記事で上位表示を狙った場合は、全国のスポーツショップや個人ブログなどが競合です。
MEO対策の場合、周辺地域に存在する同業種が競合になります。
例えば「新宿 スポーツショップ」で検索すると、新宿周辺のスポーツショップが表示されるため、その地域でお店の情報が上位表示されていることが重要です。
|効果が出るまでの時間の違い
SEO対策 | MEO対策 |
3ヶ月~1年程度 | 最短2週間~2ヶ月程度 |
SEO対策で効果が出るまでは、記事コンテンツを作成してから最短でも3ヶ月程度かかります。
早くても3ヵ月なので、通常は6ヵ月〜1年ほど見ておいた方が良いですし、順位はすぐに入れ替わることもあるため、安定するまでは時間が必要です。
ただし、SEO対策で効果を出すと長期的な集客が期待できる経路となります。
MEO対策では、周辺の競合店などの状況により変わりますが、競合店が少ない場合は最短2週間程度でも効果が出る可能性があります。
■SEO対策とMEO対策のどちらをやるべきか
もしあなたが店舗型ビジネスをしているのであれば、SEO・MEOどちらも対策することをおすすめします。
なぜなら、SEO対策とMEO対策によってどちらも上位表示することができれば、検索結果に2つの導線を出すことができるからです。
これによりお客様が情報を見てくださる可能性がアップします。
対策の順番としては、比較的簡単なMEO対策からおこないましょう。
■SEO対策のメリット・デメリット
|メリット
継続的な集客経路となる
SEO対策によって上位表示されたページは、継続的に集客できる導線となります。
検索回数が多いキーワードであればあるほど毎月多くのアクセスを集めることができるため、コンテンツが読者に刺さればそこから商品購入やサービス利用につながります。
費用対効果が高い
SEOで上位表示したあとはコンテンツのメンテナンスなどが必要ですが、上位表示し続けることができれば費用対効果が高くなります。
広告のように、出稿したりクリックされるだけで費用がかかるわけでもないため、内製化できればさらに費用対効果が高いです。
コンテンツが資産になる
一時的に費用を払って出稿する広告とは異なり、作ったコンテンツ1つひとつが資産となります。
力を入れて上位表示させることができたコンテンツは、安定して上位をキープすることもあるため、コンテンツが増えていくほど集客力も蓄積していけます。
購買やサービス利用につながりやすい
人は検索する際にさまざまな感情で検索します。
・ただ情報を知りたいだけ
・抱える悩みの解決策となるものを知りたい
・欲しいものがすでにあり、どれを買うか悩んでいる
検索する人がすべて購買行動をするわけではありませんが、購買行動につながる検索キーワードがあります。
そのキーワードで上位表示させることができれば、購買やサービス利用につながりやすい顧客を集めることが可能です。
ブランディング・権威性になる
あなたも検索をした時に上位表示された記事から確認し、「上位表示されている」ということからその会社やサイトを信頼することはありませんか?
SEOで上位表示されているということはGoogle から認められていることになるため、多くの方が信頼する要素となります。
そのため権威性にもつながりますし、多くのコンテンツが上位表示されていくことで、会社・サービスとしてブランディングにもなります。
|デメリット
専門スキルが必要になる
前述してきたようにSEO対策には専門スキルが必要になるため、初心者では手が出しにくいという点があります。
また、知識がないことによって外注してもどのようにしていきたいかという考え方が分からなかったり、指示をすることができないため業者の言いなりになってしまうこともしばしばです。
コンテンツの修正など更新作業が発生する
SEO対策に成功して上位表示することができると、そこから売り上げが発生していきますが、その売り上げを維持するためには定期的なコンテンツ修正やサイトの更新作業などが発生します。
人手が不足している場合はこの作業に時間をとられてしまい、本来の業務に手が回らないなんてことにもなりかねません。
依頼する場合は費用が高い
「スキルや作業時間がないから依頼しよう」と外注する場合は、費用が高額になります。
SEO対策は月額50,000円程度からとなるため、資金に余裕がない場合は依頼しづらいですが、軌道に乗っていけば投資分を回収できる可能性は十分にあります。
効果が出るまでに時間がかかる
SEO対策はお金を払えばサクッと表示できる広告とは異なり、結果が出るまでにそれなりの時間がかかりますし、そもそも効果が出る保証はありません。
効果が出るまでには数ヵ月かかることもざらなので、短期的に集客したい場合は向いていません。
Google のアルゴリズムに左右されすぎる
Google で上位表示するということは、Google の上位表示基準(アルゴリズム)に影響を受けます。
Google は年に数回のコアアルゴリズムアップデートというものをおこない、検索結果の判断基準を更新しています。
これによって、今日まで検索順位の1位に表示されていたとしても、明日アップデートがあればたちまち順位が落ちてしまうことも起こります。
ただし、必ずしも上位記事の順位が下がるわけではないため、コンテンツとして有益なものを作成していれば問題ありません。
上位表示されないとあまり見られない
検索をした人のうち30%は検索結果の1位になっている記事を見ます。
上位3位までの記事でも10%ほどとなるため、上位表示されなければあまり記事を見られないだけではなく、購買やサービス利用にもつながりません。
■MEO対策のメリット・デメリット
|メリット
低コストで取り組める
MEO対策は月額15,000円程度〜と比較的低価格で依頼することができます。
依頼しない場合でも、SEOほど難易度が高くないため内製化することでコストパフォーマンス良く取り組めます。
短期間で効果が出る可能性がある
SEO対策では結果が出るまでに数ヵ月かかることが多く、その間もコンテンツを継続的に作成し続ける必要があります。
しかし、MEO対策は短期的な効果が見込め、最短2週間程度で結果が出ることもあるほどです。
また、競合となるのは周辺地域のお店なので、それらのお店がMEO対策をおこなっていない場合は上位表示されることも珍しくありません。
来店意欲の高い周辺地域の人に見られやすい
Google マップでお店を検索する方はこのあとすぐの来店を検討していたり、周辺地域の方であることが多いため、ただ情報を探しているというよりも、どこに来店するかまで検討している場合が多いです。
そのためMEO対策で上位表示することができれば、来店に直結する方のアクセスを集めることができます。
周辺地域での認知向上やブランディングになる
SEO同様に、上位表示されているという点から、お店の認知度アップや信頼性・ブランディング向上の効果があります。
お店を決める際には何度か検索することがあると思いますが、何度もお店の情報が出てくれば「よく見る店」というような印象が付くため、地域の方からよく知られたお店になれます。
口コミ収集にも効果的
MEO対策はGoogle ビジネスプロフィールの情報更新が必須ですが、上位表示されているとお店の利用も増え、口コミも入りやすいです。
口コミは来店を検討している方の背中を押すコンテンツとなるため、口コミが増えることで来店が増えるという好循環も生まれます。
|デメリット
多少の手間はかかる
SEO対策ほどではありませんが、MEO対策もGoogle ビジネスプロフィールの登録や更新、口コミ返信などの作業が発生します。
比較的低価格で依頼できるため、外注するという方法もおすすめです。
向いていないビジネスもある
MEO対策は実店舗を持つビジネスに向いているため、オンラインのみで完結するようなサービスを運営している場合は向いていません。
MEO対策が向いているジャンル例は以下のとおりです。
・グルメ
・リラクゼーション
・サロン
・ショッピング
・出張、宅配
悪い口コミが入る可能性もある
MEO対策をおこなうことでGoogle マップにたくさんの口コミが増えていくことがありますが、すべてが良い口コミとは限りません。
悪質な口コミや、純粋に評価が低い口コミが入る可能性もあります。
そのような悪い口コミが入ったときでも無視せず、しっかりと対応することで誠実さをアピールすることができます。
口コミへの返信例文は以下の記事で解説しています。
▼口コミへの返信方法はこちら
https://www.successful.ekiten.jp/dian-pu-xiang-kekoramu/rev-rep-exa
■SEO対策のやり方
SEO対策としては、主に以下のようなものを実施します。
※この記事では、具体的な手順等は省きます。
・サイト内部の最適化
・サイト設計
・記事コンテンツの作成
・被リンク獲得
・レスポンシブ対応
これらも細かく書くと、タイトルや見出しの付け方などライティングの技術が必要だったり、内部のタグやURLの設定が必要だったりと、自ら効果的な対策をするにはかなりの知識が必要になります。
■MEO対策のやり方
MEO対策としては、主に以下のようなものを実施します。
※この記事では、具体的な手順等は省きます。
・Google ビジネスプロフィールに登録
・プロフィール内容を充実させる
・写真や動画を充実させる
・口コミを集める、返信する
・NAP情報を統一する
・サイテーションを獲得する
▼サイテーションとは?具体的な方法はこちら
https://www.successful.ekiten.jp/dian-pu-xiang-kekoramu/meo-citation
■まとめ
以上がSEO対策とMEO対策の違いについてでした。
それぞれたくさんの違いがありますが、どのような集客をしていきたいのかやどんなビジネスモデルなのかによってどちらで対策をするべきかを考えていきましょう。
もしあなたが店舗型ビジネスのオーナーであれば、MEO対策→SEO対策の順で進めていくと良いでしょう。
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この記事を書いた人

エキテン マーケティング担当:佐藤
マーケター・ライター
現在、エキテン会員店舗向けの販促メールやLP制作を担当。これまでにSEO記事を約300本執筆し、ゼロから立ち上げたブログを通じて商品を販売してきた経験もあります。当メディアでは、「分かりやすく丁寧に」をモットーに、お店の集客に役立つ情報をお届けしていきます!